A
AF Aggression Factor
アグレッシブアクション(ベット+レイズ)÷ パッシブアクション(コール)。標準値:2.5〜3.5。高いほど攻撃的。5以上はマニアック寄り。1以下はパッシブプレイヤー。
アンティ Ante
全プレイヤーが強制的に投じる少額のベット。トーナメントで中盤以降に導入されることが多い。アンティがあるとスチールのEVが上がる。
B
BB Big Blind
①ビッグブラインドポジション(UTGの2つ前)。②スタックサイズの単位(例:100BB = ビッグブラインドの100倍)。ポジションとしてはポストフロップで常にOOP。
BTN Button / ボタン
ディーラーボタンのポジション。ポストフロップで常にIPを維持する最強ポジション。最も広いオープンレンジが推奨される。
ブラフ Bluff
弱いハンドで相手にフォールドさせることを目的としたベット/レイズ。フォールドエクイティがなければEVがマイナスになる。相手タイプによって使用頻度を大きく変える。
ブロッカー Blocker
相手が特定のハンドを持つ可能性を下げるカード。例:A♠を持っていれば相手のナッツフラッシュA♠xxの可能性が下がる。ブラフやコールの判断に活用。
バレル Barrel
連続してベットすること。フロップCbetをダブルバレル(ターン継続)、トリプルバレル(リバー継続)と呼ぶ。
C
Cbet Continuation Bet
プリフロップでレイズしたプレイヤーがフロップでもベットすること。標準的な頻度は55〜65%。相手のFold to Cbetに応じて頻度を調整する。
CO Cutoff
BTNの1つ前のポジション。2番目に有利なポジション。約26〜30%のオープンレンジが推奨。
コールドコール Cold Call
プリフロップでオリジナルレイズをコールすること(自分はブラインドを払っていない状態)。スクイーズリスクに注意が必要。
E
EV Expected Value / 期待値
あるアクションを長期的に繰り返した場合の平均利益(または損失)。ポーカーのすべての判断はEVを最大化することを目指す。EV+ = 利益が出るアクション。
エクスプロイト Exploit
相手の弱点やミスを意図的に利用する戦略。GTO(ゲーム理論最適)から外れて相手に特化した戦略を取ること。フィッシュに対してはバリューベット最大化、ニットに対してはスチール多用など。
エクイティ Equity
現在のポットに対する自分のシェア(勝率)。例:フロップでのオーバーペアは約80%のエクイティ、フラッシュドローは約36%。
EP Early Position
UTG(アンダー・ザ・ガン)周辺の最初のアクションポジション群。最も多くのプレイヤーが後ろに控えているため、タイトなレンジでプレイする必要がある。
F
FE Fold Equity
ベット/レイズした際に相手がフォールドする確率がもたらす価値。ニット相手は高FE、コーリングステーション相手はFEゼロ。FEがゼロの相手にはブラフは禁物。
フロート Float
弱いハンドや将来のブラフ目的でフロップCbetにコールすること。ターンで相手がチェックしたらブラフベットする計画を持ったプレイ。IPで機能しやすい。
フィッシュ Fish
ルーズパッシブな初心者プレイヤー。VPIP高くPFR低い。多くのハンドをリンプインし、強いハンドでもチェック・コールを好む。ポーカーの主要な収益源。
G
GTO Game Theory Optimal
相手がどんなアクションをとっても搾取されない理論上最適な戦略。エクスプロイトと対をなす概念。マイクロ/ローステークスではGTOよりエクスプロイトの方がEVが高いことが多い。
H
HUD Heads Up Display
オンラインポーカーで相手の統計をリアルタイム表示するツール。VPIP、PFR、AF、3bet%等を確認してプレイヤータイプを判断するのに使用。
HU Heads Up
2人だけのゲーム/ポット。マルチウェイと比べてブラフのEVが高く、より広いレンジでプレイできる。
I
ICM Independent Chip Model
トーナメントにおいてチップの価値を実際の賞金価値に換算するモデル。バブル付近やファイナルテーブルではICMを考慮したコール/フォールド判断が重要。
IP In Position
ポストフロップで相手より後にアクションするポジション。情報アドバンテージがあり、ポットコントロールもしやすい。ポーカーで最も重要な概念の一つ。
インプライドオッズ Implied Odds
ドローが完成した場合に将来得られる期待利益を含めたポットオッズ。ディープスタックでフィッシュ相手のセットマイニングはインプライドオッズが高い。
ISOレイズ Isolate Raise
リンプインしたプレイヤー(特にフィッシュ)を孤立させるためのレイズ。他のプレイヤーを排除してフィッシュとヘッズアップになることを目的とする。通常3〜5BB+1BB/リンパー。
L
LAG Loose Aggressive
広いレンジで参加してアグレッシブにプレイするスタイル。VPIP28〜40%、PFR22〜35%程度。熟練LAGは最も難しい相手。過剰LAGには強いハンドでコールダウン。
リンプ Limp
プリフロップで最小額(BB相当)だけコールして参加すること。レイズせずに最小コストで参加する消極的なプレイ。フィッシュに多く見られる。
M
MDF Minimum Defense Frequency
相手のブラフをEV0にするために必要な最低コール頻度。MDF = ポット ÷ (ポット + ベット)。相手がブラフ過多ならMDFより多くコール、バリュー過多なら少なくコール。
MP Middle Position
EPとCOの間のポジション群。EPより少し広いレンジでオープン可能(約18〜22%)。後ろのCO/BTNにポジションを取られることを意識する。
O
OOP Out of Position
ポストフロップで相手より先にアクションしなければならない不利なポジション。情報が少ない中で判断が必要。OOPでのプレイは強いハンドに絞ることが重要。
オーバーベット Overbet
ポットサイズを超える大きなベット(100%以上)。ナッツ級のハンドでフィッシュやコーリングステからの最大搾取、またはポーラライズドレンジでのブラフに使用。
P
PFR Pre-Flop Raise率
全ハンドのうちプリフロップでレイズした割合。標準値:16〜22%。高いほどアグレッシブ。VPIPとの差が小さいほどリンプが少ない(TAG/LAG寄り)。
ポットオッズ Pot Odds
コールするために必要な最低エクイティ。コール額 ÷ (コール額 + ポットサイズ)。例:ポット100にベット50なら、50÷150=33%のエクイティがあればコール正解。
プローブベット Probe Bet
相手がCbetしなかった際に、OOPプレイヤーがターン/リバーでウィークネスを突いてベットすること。ABCプレイヤーやニット相手に特に有効。
R
レンジ Range / ハンドレンジ
プレイヤーが特定の状況でプレイする可能性のあるハンドの集合。例:「UTGのオープンレンジはTT+、AJs+、KQs程度」。レンジ思考がポーカー上達の基本。
S
SB Small Blind
BTNの左隣のポジション。ポストフロップでは常にOOPになる。ポーカーで最も不利なポジションの一つ。リンプは避けてレイズかフォールドで対応。
セミブラフ Semi-Bluff
現時点では弱いがドロー等の改善見込みがあるハンドでのブラフ。フォールドさせれば即利益、コールされてもドロー完成で勝てるという二重のEV。
SPR Stack-to-Pot Ratio
フロップ後のスタック ÷ ポット。低SPR(〜3)はトップペアでコミット可、高SPR(6+)はセット/強ドロー以上が必要。ポストフロップのコミットメント判断に使用。
スクイーズ Squeeze
オープンレイズと1人以上のコールがある場面での3bet。レイザーとコーラーを両方「絞る」ことでポットを取る。コーラーが複数いるほどポットオッズが有利になる。
T
TAG Tight Aggressive
タイトなレンジで参加してアグレッシブにプレイするスタイル。VPIP20〜28%、PFR16〜22%。標準的な勝ちプレイヤーのスタイル。予測可能な点が弱点。
トラップ Trap / スロープレイ
強いハンドをあえてチェックや小さいベットで遅らせ、相手のブラフやベットを誘う戦術。マニアックやブラフ過多プレイヤーに有効。
V
VPIP Voluntarily Put money In Pot
自発的にポットに投資したハンドの割合。標準値:20〜28%。高いほどルーズ(フィッシュは40〜70%)、低いほどタイト(ニットは10〜18%)。
バリューベット Value Bet
強いハンドで相手からチップを得ることを目的としたベット。相手が弱いハンドでコールしてくれることを期待する。フィッシュ相手では大きなサイズのバリューベットが最重要。
W
WTSD Went To ShowDown
フロップ参加後にショーダウンまで行った割合。標準値:24〜28%。40%超はコーリングステーション、18%以下はタイトすぎる。
W$SD Won $ at ShowDown
ショーダウンに行った際の勝率。標準値:50〜55%。40%以下はコーリングステーション寄り(弱いハンドでコールしすぎ)、60%以上はバリュー過多。
あ行
アウツ Outs
ドローを完成させるカードの枚数。フラッシュドロー=9アウツ(エクイティ約36%)、オープンエンドストレートドロー=8アウツ(約32%)、ガットショット=4アウツ(約17%)。
UTG Under the Gun
プリフロップで最初にアクションするポジション(BBの左隣)。最も不利なポジションで、タイトなレンジでのプレイが必須。
か行
コールドコール
→ Cold Call 参照
コーリングステーション
あらゆるベットにコールし続けるルーズパッシブプレイヤー。ブラフが全く機能しない。強いハンドで大きくバリューベットし続けることが最善の対策。→ 詳細ページ
さ行
スペキュラティブハンド
現時点の強さは低いが、フロップで大きなハンドに変化する可能性があるハンド。スーテッドコネクター、小ポケットペア等。インプライドオッズとスタック量が重要。
セットマイニング Set Mining
ポケットペアでセット(スリーオブアカインド)を作ることを目的にコールすること。フロップでのセット成立率は約12%(1/8)。ディープスタックでフィッシュ相手が最も有効。
た行
ティルト Tilt
悪いビートや感情的なストレスによってプレイが崩れる状態。ティルト中は判断力が低下し、不合理なブラフやコールが増える。バンクロール管理とメンタルケアが重要。
な行
ナッツ Nuts
そのボードでの最強ハンド。例:A♠K♠Q♠J♠T♠ならロイヤルフラッシュがナッツ。マルチウェイではナッツ志向でプレイすることが重要。
ニット Nit
極端にタイトで強いハンドしかプレイしない慎重すぎるプレイヤー。VPIP10〜18%。フォールドエクイティが非常に高く、スチールが有効。→ 詳細ページ
は行
バリアンス Variance / 分散
短期的な結果の振れ幅。EV+の戦略でも短期的に負けることがある。マニアックや広いレンジプレイはバリアンスが高い。適切なバンクロール管理が必要。
バンクロール Bankroll
ポーカーに充てる資金。一般的にキャッシュゲームでは20〜30バイイン(2000〜3000BB)、トーナメントでは50〜100バイインが推奨される。
ま行
マニアック Maniac
ほぼ毎ハンド参加してあらゆる場面でベット/レイズする超アグレッシブなプレイヤー。VPIP50〜80%、AF5以上。フォールドエクイティゼロ。強いハンドでコールダウン。→ 詳細ページ
ら行
レンジアドバンテージ
特定のボードに対して、一方のプレイヤーのレンジが全体的に強い状態。例:K72レインボーはPFRのレンジアドバンテージが高い(BBのレンジはKをあまり含まない)。Cbet頻度の調整に活用。